「ごめん、いまは仕事のことしか考えられない」:男の28歳、女の25歳。

先日「恋と仕事のキャリアカウンセリング」にいらしたFさんは、

遠距離恋愛中の彼の頭の中が仕事でいっぱいで、結婚の話を出しても「今は仕事を軌道に乗せることしか考えられない」の一点張り、と嘆いていました。

「いまは仕事のことしか考えられない」「いまは仕事に集中したい」「いまは」「いまは」・・・。

30歳前後の男性が、しばしば女性から見限られるきっかけとなるセリフです。

もちろん本音なのだとは思います。が、だからこそ、その破壊力というか、女性を苛立たせる力は絶大なものです。

「なんじゃ、そりゃ。あんたの脳細胞はひとつっきりか」

「じゃあ、いまは勘弁してやる。けど、いつになったらめどが立つんだ」

「スケジュールイメージを見せて欲しいんですけど」

とまあ、ここまで言う女性は少ないかもしれませんが、こうして「こりゃ話にならない」と男のもとを去っていく女性は数多くいます。

一般に男性はだいたい28歳から32歳ぐらいのタイミングで、仕事も脂にのり、恋愛も経験し、余裕と責任感のちょうどいいバランスが雰囲気にも現れ、急激にモテるようになります。

同様に女性は25歳~27歳をどう過ごすかが、ハッピーな30代を迎えられるかどうかのキーとなるように感じています。

ですから、たとえば28歳の男性と25歳の女性のカップルの場合、ほぼ同時に人生の転機を迎えるわけで、

お互いの仕事状況、新しい相手と出会う可能性などを加味すると、

勢いよく結婚するにしても、しないにしても、そこには危険やトラブルの芽が多くなり、きなくさい匂いがただよいます。

最近「恋と仕事のキャリアカフェ」には、20代前半の方も多くいらっしゃいます。

早くからきっちりとライフプランを立てる女性にくらべて、男性はいつまでものんびりする。この差は永遠に埋まらないのでしょうか。
!