しゃっくりのようにあふれ出てくる不安を、しゃっくりを止めるように止める。

突然ですが、みなさん、しゃっくりをどのように止めていますか?

僕は数年前に、ある止める方法を知って以来、しゃっくりが怖くなくなりました。

その方法とは、息をなるべくつがずに小刻みにほんの少しずつ水を飲み続ける、というものです。

途中で「んひゃはーっ」としゃっくりが出てしまっても気にせず、そこからまた大きく息を吸い込み、くぴ、くぴ、くぴ、くぴと、絶え間なく飲んでいく。

たくさん飲むとお腹ががぼがぼになって大変なので、本当に少しずつにします。飲み下すことが重要なので、実際には飲まなくてもいいぐらいです。でも、飲んだほうがやりやすいです。

原理としては、小さい頃にやっていた「ずっと息を止める(顔が赤くなる)」「水を飲む(ごくり。止まったかな?・・・んひゃーっ)」などと同じで、

横隔膜のけいれん(しゃっくりの正体)に対して上から腹圧をかけることで対抗するのだとは思うのですが、「少しずつ小さく小さく、絶え間なく」というところが、格段にやりやすくおすすめです。

ちなみに、「わっ!」背中をどつかれてとびっくりさせてもらう、というのは、年を取るにつれてびっくりしなくなり、効かなくなりました。

あと、びっくり系で言うと、「豆腐は何でできている?」と聞かれて、「へ?大豆?」と答えると治っているという、都市伝説もありました(知らないですか)。

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さて、いろいろある人生を生きていますと、不安な気持ちや困った考えが、次から次へと湧いてきて、もうどうにも止まらなくなることがありますよね。

突然出てくる。止めようと思うとさらに出てくる。表面的には大事(おおごと)ではないので人からの同情され具合がイマイチ。あんまり続くとぐったりと疲れてしまう。

しゃっくりと不安な気持ち、似ていませんか?(似ています)

それを止めるのにも、上で紹介した「くぴくぴ法」が有効です。

止めよう、止めようと、がんばって息を止めたり、水をがぶ飲みするのではなく、小さく、小さく、小口で水を飲む。

その水に当たるものが、「カラダの意識」で、具体的には身体感覚や呼吸に意識を集中することで、そういう気持ちが出てくるのを一瞬でいいので止める。

もちろん一回で消えるわけはなく、「でもなあ、はぁ、困ったなあ」とすぐになってしまうのですが、気にせず、再度カラダに意識を集中させる。

呼吸じゃなくても、掃除などの手作業でもいいですし、ストレッチやネイルを塗るなんてのもよさそうです。

とにかく、頭をからっぽにして、くぴくぴくぴとこまめに水を飲むイメージで、カラダを使う。頭や心を自然に忘れる。(運動ですかっとさせるのもいいのですが、なかなか大変ですよね)

禅の考えと、おばあちゃんの知恵袋的なものを掛け合わせた、この方法、しゃっくりのときでも、不安な気持ちのときでもどちらでもいいのですが、ぜひ試してみてください。

くぴ、くぴ、くぴ、くぴ、んひゃーっ、くぴ、くぴ、くぴ・・・・・くぴ?
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