菊地成孔「HOT HOUSE」:ダンスパーティという出会いの文化。

昨晩は、

菊地成孔主催による、ジャズダンスのパーティ「HOT HOUSE」に行ってきました。

http://naganumahiroyuki.seesaa.net/article/200652298.html

初めて踊るジャズダンスは、

ステップがさっぱり分からないもののとても楽しく、

菊地成孔のトークに大笑いし、

生演奏に酔いしれ、上手な人のダンスを眺め、楽しい時間を過ごしました。

初対面の男女が入れ替わり立ち替わり一緒にダンスを踊るという文化は、

海外の映画(とくに古い映画)などを見ているとよく見かけますが、

日本にはあまりないですね。

盆踊りもペアというのはあまりみかけませんし、

フォークダンスも小さいころの淡い思い出。

「クラブ」の喧噪の中で繰り広げられる「ナンパ合戦」は、

生理的に受け付けない人も多いはずです。

オトナになってからこうしたダンスを通じて出会う、というのは、

目的の自然さといい、

適度な着飾り感(ハレ感)といい、

スキンシップ具合といい、

いいものだよなあ、と再確認しました。

(学生時代、

もっとそういう機会があればいいのに!

なぜ日本にはあまりないのだ!と、

やっかいな鬱憤を溜めていたものです)

で、そういう目でフロアの男女たちを眺め始めると、

出会いの場としての大きな特徴、を発見しました。

それは、1曲というスパン。

誘われたほうとすれば、どんなにイマイチな相手でも、

1曲終われば「ありがとうございました」と離れることができる。

もちろん気が合えば、「もう1曲お願いします」と継続できる。

その間、3分~5分。

お見合いパーティなどは、30秒~1分単位で、

司会の合図と共に、ぐるぐる回りますが、

それに比べて、とても自然な一区切り。

長すぎず、短すぎず。適度なタイムスパンです。

「うーん、さすが太古の昔から、

貴族たちがたしなんできただけのことはあるなぁ」

とうならざるを得ませんでした。

社交ダンス教室も相変わらず人気と聞きます。

「ダンス」と「男女」について、思いを馳せる一夜となりました。

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