特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ
寒さとともに、
就職活動が一気に加速する時期となりました。
就職活動では、
確かに、ちゃんちゃらおかしいようなことも要求されますし、
企業の中にはひどい面接を行うところもありますが、
長い人生の中で、働き方・生き方と向き合う数少ない機会として、
精いっぱい、がんばってほしいと思います。
さて、昔から、
「就職活動の時期に恋人と別れてしまう」
ケースをよく耳にします。
その理由としては、
・価値観の違いが浮き彫りになる
・会う時間が取れない
・イライラやストレス
もさることながら、
・就活マインドを恋愛に持ち込む
失敗が多いからと考えられます。
ビジネス社会とは無縁だった学生が、
就職を意識していろいろと勉強を進めると、
頭の中は、急速に仕事脳になっていきます。
「仕事脳(ビジネス脳)」はそもそも、
・理由やデータが求められる
・手にとってわかるような結果や勝利が目的
・無駄や遠回りは省かれるべきものであり、効率性が重視される
といった性質を持っています。
いっぽう、
「恋愛脳(プライベート脳)」は、
・気遣いや思いやりが求められる
・やすらげる時間や目に見えない関係の深まりが目的
・一見無駄に思える過程のなかで、楽しいコミュニケーションが生まれる
という特徴を持っているので、そもそも、
この両者は相性がよくありません。
自己PRの練習や企業研究を重ねるうちに、
次第に頭の中は硬くなりがち。
・明確に結論から話す
・筋道立てて、短時間で自分をアピールする
・時間は厳守
こういった就活マインドに追い立てられるがあまり、
あるいは、新しい考え方に浸るのが楽しくなってしまい、
つい、恋人関係にもそれを持ち込んでしまう学生は、
少なくありません。
その結果、
・他愛のない話を「無駄」と感じてしまう
・相手が、明確なキャリアビジョンを描けていないと見下してしまう
・メールや連絡が、用件のみの簡潔なものになってしまう
・待ち合わせに遅れた相手に、イライラしてしまう
・恋愛そのものを、「意味あるの?これ」と思ってしまう
といった現象が生まれます。
結局、
「もっと意識の高い人と有意義な話をしたい」
「就活が終わるまでは、恋愛は考えられない」
と、別れを切り出す人もいれば、
「一緒にいると、なんか疲れる」
「ビジネスの話ばっかりで、つまらない」
と、ふられてしまう人も。
ですから、
・仕事脳と恋愛脳をきちんと切り分ける
・恋愛を、無駄かどうかで判断しない
・おぼえたてのビジネス用語を恋人相手に振り回さない
以上のことを気をつければ、
就活中に恋人と別れてしまう危険性は、だいぶ回避されます。
さらに言えば、
そうした切り替えがうまくできるぐらいの余裕を持てて初めて、
自分の言葉で企業と対峙でき、
ひいては内定に結びつくというもの。
頭の中を一色に染めてしまう方が簡単で、
二つのマインドをきちんと使い分けるのは、
なかなか難しいのですが、ぜひトライしてみてください!
みなさんの恋も仕事(就活)もうまくいくことを、
心から祈ってます!
—
五百田 達成 Iota Tatsunari
作家・心理カウンセラー(米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー)
女性のための人生相談ルーム「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰
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