隠れた流行語:「??じゃないですけど」

えん曲な言い回しは、日本語が持つ特徴のひとつです。

古くから、日々の会話においていろいろなフレーズが使われてきました。

・~~系

・~~みたいな

・~~的なもの

・~~だったりする

で、最近よく耳にするのが、

~~じゃないですけど」というものです。

たとえば、

「大根サラダじゃないですけど、そういうものってありますか?」

「契約破棄じゃないですけど、それぐらいのことも考えさせてもらいます」

「たとえば、直行便じゃないですけど、そういう電車ってありません?」

いずれも、本来であれば、

「サラダとかわかめのおひたしとか、そういうさっぱりした食べ物」

「たとえば、契約を再度新しく結び直すことも視野に入れてます」

「直行便のように、早く行けるような行き方ってありますか?」

と言えばいいのですが、とっさに適切な文言が浮かばず、

ぼん!とまず、強い、限定された言葉をぶつけてしまい、

すぐに「それではないのだが」と否定。

それに類したものを察してください」という意図が現れます。

「~~系」に近い言い方ですね。

別にいい悪いではなく、そういう言い方をよく耳にするな~、

と思っていたら、先日出演した、

NEWS ZERO特番 ~映画「ゴースト」が語りかける現代の愛のカタチ~

で、僕自身がまんまと言ってましたね(笑)。

「”疲れた昭和のお父さん”じゃないですけど」と。

“隠れた流行語じゃないですけど”、

試しにちょっと気にかけてみてください!

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