幻冬舎から「GINGER」が創刊されました。
毎月23日というのは、言わずとしれた「CanCam」やら「JJ」やらいわゆる「赤文字系」の発売日です。
すみっこでこそこそと創刊するのではなく、このご時世に、こんな激戦区にしかも王道のファッション誌をぶつけてきた心意気を買いたい(だれが?)。
たとえるなら、あるお金持ちが野球したいなと思ったときに、草野球チームを持つのではなく、いきなりプロ野球のオーナーたちに「あ、チームもうひとつ作りますね!」と宣言するようなものといったら、わかりやすいでしょうか、わかりにくいですね。
(数年前に、同じようにPINKYが殴り込みをかけてきたときには、セブンティーンという前身があったわけなので、まだしもスムーズなデビューでした。J2からJ1昇格みたいな。種目が混ざってきました)
表紙には、さきごろ「CanCam」を卒業した山田優と、現役で「Ray」の看板を張っている香里奈が。
たとえるなら、その新球団のクリーンナップに、先頃巨人を引退した清原と、広島の四番栗原が座っているようなものです。
しかも、その栗原、いや、香里奈は、同じ発売日の「Ray」の表紙を飾っている、と。
たとえるなら、栗原が試合中に交互に両チームの4番を打っているようなものです。うん、これはわかりやすい。
最近めっきり元気がなく(誌面、厚みともに)、CanCam、JJ、ViVi、PINKYに続き第3の男ならぬ、「第5の雑誌」となってしまっている「Ray」はこのまま香里奈を手放し、第6の雑誌に転落しないだろうか(ただでさえ、最近、「Ray」を作っている主婦の友社は、「Cawaii!」を休刊したばかりなのに)。
山田優は完全移籍なのか、それともレンタル移籍なのか、ただのワンポイントリリーフなのか。
と、仕事柄(ほんとか?)女性誌をつぶさにウォッチしている僕としては、目が離せません。
いっぽう、ViViの表紙・浜崎あゆみは、もはや凄みすら感じさせる”人工感”があって、
「なんだかものすごいことになってきてるなあ」などと、コンビニの棚の前でつぶやき、不審な目で見られる毎日です。
ちなみに、毎月23日前後に家賃を払うことにしている僕は、
毎月この時期になると、山手線の中を鮮やかに彩る電車の中吊り広告に「は! 今月もか!!」と気づかされ、
流行のファッションに身を包み、ばっちりメイクでにっこりと微笑む、西山茉希や安室奈美恵や鈴木えみたちに、「ほらほら、今月もちゃんと振り込みなよ~、わかってんのぉ??」と、楽しく脅されています。
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