最近、少し時間があるので、心がけて本を読んでいます。
仕事用の資料ではなく、プライベート(?)の読書。
将来、日がな一日本を読んで暮らせたらいいなあ、と願った少年時代。
小さいときの夢というのは、ある意味かなうような、
別にオトナになってみるとかなわなくてもいいような。
ともあれ、読書と交流で、インプットです。
独特の没頭感覚に、いろいろなことを忘れます(大事なことも)。
●長嶋有「愛のようだ」
大ファン。単行本はすべて買っている。
今作は、いつもの長嶋有のようでいながら、驚くようなストーリー展開もあり、とても楽しめました。
終盤、ふられた彼女のことをああだこうだ言う青年に向けた、主人公の一言が圧巻です。
また、それとは違いますが、こんなユーモアあふれる一コマも。
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「女の胸はな、大きいか小さいかじゃない。もちろん、大きくても小さくてもいいわけでもない」
「じゃあ、なんなんですか?」
「『みせてくれるかどうか』だ!」
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いわゆる「純文学」が苦手な人にオススメの、楽しくてほろりとくる作品です。
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●菊池成孔「レクイエムの名手」
大ファン。単行本はすべて買っている。
これはまだ読み始め。「追悼文だけをまとめて一冊に」という、その企画自体が、菊池さんらしいというか。
造本もかっこよくてしびれます。楽しみです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4750514527/iotatatsunari-22
●内田樹「困難な成熟」
大ファン。単行本すべては無理、なぐらいの多作。
定期的に内田樹をインストールしないと、というぐらい、好みの知性と語り口。
そのカバー領域は、武道から政治から、道徳からカルチャーまで幅広い。
古代ギリシャの哲学者って、こういうことだったのでは、と妄想するほどの、
魅力的かつ勉強になる「語り」です。