読み切り小説「ナオコさん」。

だいたい初めてデートに誘ったときだって、
ナオコさんは寝てたんだ。

女の人を、しかも好きになってほしい女の
人を起こしてしまったことに焦った僕は、あ
わてて、昨日一緒に飲んだ者であること、連
絡先は幹事の子から聞いたことを手短に説明
し、続けて、今度二人で飲みに行かないか、
いつが都合がいいか、と一息に尋ねた。

それまで聞いているのか聞いていないのか
分からないような相づちを打っていたナオコ
さんは、そこで初めて妙にはっきりとした声
になって、ふざけているような、でも決して
馬鹿にしたりからかったりしているわけでは
ないことがわかる独特の調子で、歌うように
返事をした。

「来週の水曜日がいいな〜」

僕は起こしてしまったことをもう一度詫び
てから電話を切ったけど、それはほんの一分
足らずの会話だった。

後になって僕が、

「あの時電話が通じなかったら、

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五百田 達成 Iota Tatsunari
作家・心理カウンセラー

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