だいたい初めてデートに誘ったときだって、
ナオコさんは寝てたんだ。
女の人を、しかも好きになってほしい女の
人を起こしてしまったことに焦った僕は、あ
わてて、昨日一緒に飲んだ者であること、連
絡先は幹事の子から聞いたことを手短に説明
し、続けて、今度二人で飲みに行かないか、
いつが都合がいいか、と一息に尋ねた。
それまで聞いているのか聞いていないのか
分からないような相づちを打っていたナオコ
さんは、そこで初めて妙にはっきりとした声
になって、ふざけているような、でも決して
馬鹿にしたりからかったりしているわけでは
ないことがわかる独特の調子で、歌うように
返事をした。
「来週の水曜日がいいな〜」
僕は起こしてしまったことをもう一度詫び
てから電話を切ったけど、それはほんの一分
足らずの会話だった。
後になって僕が、
「あの時電話が通じなかったら、
・・・・・・・・・・
ーー
こちらの続きは、11月3日(月)発行の「五百田 達成オフィシャルメールマガジン Vol.71」にてお読みいただけます。
メールマガジンは、毎週月曜発行。他では読めないコンテンツも盛りだくさんです。初月無料ですのでこの機会にぜひ!!
↓購読申し込みはこちらから↓
http://www.mag2.com/m/0001609851.html
ーー
五百田 達成 Iota Tatsunari
作家・心理カウンセラー
《ホームページ、リニューアルしました!》
□五百田 達成オフィシャルサイト
http://www.iotatatsunari.com/
□ツイッター
https://twitter.com/ebisucareer
□フェイスブック
https://www.facebook.com/iotatatsunari.net