部下を食事に誘うときのコツ

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 知り合いの弁護士さんから聞いた話です。
 
 彼の所内のスタッフは女性ばかり。懇親目的でよくスタッフたちを食事に誘うのですが、その時にあるひとつのルールを徹底しているのだとか。
 
 まずひとりに声をかけ、その際に必ず「もうひとり気の合う人を、一緒に誘っておいてくれるかな。誰でもいいよ」と付け加えます。そうすることで、最初のひとりさえ重複しないように気をつければ、スタッフ全員をまんべんなく誘えるというわけ。
 
 万が一、ある特定の女性があまり誘われないことがあったとしても、彼自身が選んでいるわけではないので、最悪、言い訳ができます。
 
 この「えこひいき感を払拭する」というのは、とかく横の意識が強い女性たちを相手にするときには、とても大事なポイントになります(「縦の男性、横の女性」という言葉もあるぐらい)。
 
 もちろんこれは対女性社員だけでなく、部署内に「公正さ」「均等さ」をアピールしたいときには使えるテクニックです。
 
 また、この手法は「1対1を避けられる」という面も見逃せません。
 
 大人数の宴会ではあまり話せないし、感謝・慰労の気持ちを伝えにくい。かといって、ふたりっきりだと、なにかと差し障りがある。セクハラの可能性を徹底的に回避したい弁護士さんならではの配慮と言えるでしょう。
 
 この点も、女性社員以外に応用可能。「上司とサシで飲みに行く」となると身構えてしまう若手社員も少なくありません。あくまで「君と話したいのだ」という明確な意志を示しつつも、ほかの人を交えることで緊張がゆるみます。彼が誰を誘うのかで、部署内の人間関係も見えてくるはず。
 
 「もう一人誰か誘っておいて」作戦、ぜひ試してみてください!

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