タテ社会の人間関係。

タテ社会の人間関係―単一社会の理論

という本を読みました。

高橋俊介氏の講演で勧められた本なのですが、

1967年に書かれた日本論の不朽の名著にして、

いま、普通に、

「タテ組織」とか「タテ割り社会」とか

「タテの関係」とか言うことの、

元となった本なのだそうです。

恥ずかしながら、今回初めて読んでみたのですが、

目から鱗が落ちる所の多い、

知的好奇心をストレッチされる、

楽しい本でした。

先輩・後輩の気持ち悪いまでの絶対的忠誠感、

組織が横で連帯しているようでしてない感じ、

情と空気と感情でプロジェクトが動いていくダイナミズム、

などなど、すべての日本の組織に共通する

≒小さいころからどっぷりと染まってきた、

価値観についての、鋭い指摘がてんこ盛りです。

これを書いた中根千枝は、

女性初の東大教授となった人。

現在よりももっと男性主導だったであろう当時の日本で、

女性だからこそ書けた、

現代の日本に対する予言的な本だとすら思います。

日本の会社組織の気風になにかしら違和感を感じている方、

部下や上司とさっぱりうまくいっていない方に、

オススメです!!
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