幸せになるために。

昨日3月30日、東大駒場キャンパスにて「脱力キャリア論~仕事と幸せと人生についてぼんやりと考える」というイベントを開催しました。当日は16名におよぶ学生のみなさんが参加してくださり、私が考案したさまざまな手法を使って、2時間半かけてそれぞれの仕事観・人生観をいちから見つめ直しました。

イベント風景

中でも、ヨガの呼吸を取り入れた瞑想をしながら、自分にとっての幸せな人生のイメージを思い描くというセッションは、参加学生にとって新鮮な体験だったようです。
深呼吸を繰り返し体内に温かなエネルギーが満ちていくことを意識しながら、幸せな人生の形を、「朝どんな気持ちで目覚めるか」という感覚レベルから「どんな車に乗っているか」という生活レベルまで、ことこまかにイメージしてもらいました。
もちろん、それは一方向に定まらないこともあるでしょうし、断片的なキーワードの集まりかもしれません。それらの「幸せの素」を無理に収斂させることなく、「始める前よりはちょっとくっきりした」ぐらいにぼんやりと思い描けたら、言葉や絵の形で書き留め、そこにどれぐらいの割合で「働く、仕事、企業、就職」ということが関与しているかを(他ならぬ)自らの目で検証してもらいます。
その割合が大きい人は、これからの社会人人生に対してよりいっそう厳粛な気持ちで取り組めるでしょうし、そうでもない人は、「自分の幸せには仕事なんてその程度だ」と確認することで、いい脱力が生まれリラックスした表情で就職活動に挑めるはずです。
人それぞれの幸せな人生のイメージ。ものごとの始まりにはそれがあるべきで、次にそれを実現できるような仕事を見いだす。次に、もし企業に入ることが必要なら就職という道を選び、そのイメージを極力実現できそうな企業を選ぶ。当たり前とも思えるこの流れが、時として逆流してしまうことがあるように感じます。
明日4月1日から各業界で就職活動が本格化します。明日いちにちで4件もの面接をこなす学生もいるそうです。そんな中で「なんでこんなことしてるんだっけ?」と足下を見失いそうになったら、大きく深呼吸して自分の幸せな人生をイメージし、本来の生き方の軸を確認してみることをお勧めします。
春です。花粉の勢いもすごいようです(小さい頃から鼻炎に悩まされ、年中鼻ばかりかんできましたが、いまのところ花粉症だけ発症していません。すでに一生分の鼻をかみ終わったようです)。体調にじゅうぶん気をつけて、華やぎつつも悩ましいこの季節を乗り切りましょう!!

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