恋愛就活 第6回

じゃあ次に、話題はどうでもいとして、そんな中でも、人柄やキャラが一番出やすい話題はなんでしょう。そうです、それはきっと「雑談」であり、「おはよう!」であり、「そういえばね、」の話です。決して「ぼくはこういう人だ!」「わたしはあなたのこの辺がとても好きなの!!だってね……」「あなたとこういう風に付き合いたいの、なぜならね、!!!」「ぼくは学生時代キャプテンをやっていて!!!!」ではないはずです。(つきあってからはいざ知らず、少なくとも最初のデートではそうじゃないですよね?何回かデートを重ねると、そういうことに耳を貸す空気が出来てくるような気もします)
だから、自己PRと志望動機ぐらいしか聞いてこないような企業は、あんましその恋愛にやる気がないのです。逆に、気さくに話しかけてこようとする企業、あなたがリラックスできるような内容を聞いてくる企業は、あなたの本当の人となりを知りたい企業です。あなたのことをきちんと知ろうとしている(逆にいうと、本当にいい感じの人間かどうか見ぬこうとしている)いい人です。デートの上手な企業です。好きになってあげてもいいかもしれません。それは、入社後の社風(つきあってからのあなたへの態度)にも出ますから。
おっけーです。じゃあ、なにを話してもよくて、むしろそのほうがよくて、できれば最初の最初から、くだらない雑談をして、時間もたっぷりあって、リラックスしたムードで、なんならお茶かビールでも飲みながら、楽しく話して、「へえ、そうなんだぁ」「あ、わかるわかる」とお互いのいいところを引き出しあう。それが理想のデートです。企業も本当はそうしたいのですが、なかなかそこはオトナの世界、そうもいかない、費用と時間の都合もありますし。
そこで、一応、面接の際、短時間で人となりをわかろうとするために、会話の始まり=とっかかりとして、企業が求めてくる、いわば乾杯のあいさつがあります。それが、自己PRと志望動機です。つまり「あなたはどういう人なの?」「なんで私とつきあいたいの?」と、一応のお約束で聞いてくる。そこから、話を広げましょう、最悪、時間がなければ、それだけしか覚えられないけど、ま、それもよし、しかたないよ、というものです。あくまで、話のきっかけに過ぎません。きっかけがきっかけで終わってしまったら、もちろん、残念ですが。でも、まあ、そこはオトナとして一応、用意しておいてあげる必要があるようです。

!