月別アーカイブ: 2013年6月

「私なんて」と「私だって」

自分に自信がないために起きてしまうジブン病。今回はジブン病の人に多い口グセについて考えてみましょう。

●「私なんて」パターン

 自分を卑下するのがクセになってしまっている人は、「私なんて…」という言い方をよくします。

 「うわぁ、すごいですね~。私なんてなんの取り柄もないから、そういうのって憧れちゃうな」
 「私って、なかなか相手から好きになってもらえないから困っちゃって」
 「私って頭悪いじゃないですか? だからそういうのよくわかんないんですよね」

 もちろん本心でそう思っている場合もあるでしょうし、へりくだっておけば失礼にはならないのも事実です。が、聞かされたほうとして「『そんなことないよ』とフォローしてほしいのかな」と、面倒くさい気持ちになってしまいます。「バカっぽくてかわいいなあ」などと思う人もいるかもしれませんが、あまり健康なコミュニケーションとは言えません。

 また、冗談っぽく言ったつもりでも、本気に取られてしまうこともあるので注意が必要です。さらにこのタイプの人は「すみません、すみません」が口グセになっている場合も多いようです。

●「私だって」パターン

 意外かもしれませんが、自分を大きく見せたり、虚勢を張ったりするのも、自分に自信がない証しです。

 「私だって、頑張ってるんですけど!」
 「私って、相手から告白されることが多かったんですよねー」
 「(相手の話をさえぎって)あ、それ私も知ってる~!」

 こちらも相手としては「別にそこまで聞いてないし」「なんで張り合ってくるんだろう」と、疲れてしまいます。「あの人って、ほんと使えない」などと上から目線の発言も同様ですね。

 卑下するのも、声高にアピールするのも、根っこは同じこと。厳しいことを言うならば、そういった口グセは、注目をジブンに集めてフォローやほめ言葉をかけてほしがる「かまってちゃん」的な子どもっぽい行動と言えます。

 思い当たる節がある人は、「私なんて」「私だって」ではなく「私は」というフラットな口調を心がけましょう。それだけで幼稚な印象はずいぶん薄くなります。

 「自分の話ばっかりの男はつまらない」というのは女子の間での定説。人のふり見て我がふり直せ、ということで気をつけましょう!

■連載 シティリビング・ウェブ
五百田 達成のジブン病につけるクスリ
http://city.living.jp/tokyo/career/iota-t
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学生時代の友人と、話が合わなくなってませんか?

突然ですが、いまあなたには友だちが何人いますか? この3年以内に新しく友だちになった人はいますか? ほとんどが学生時代からのつきあいだったりしませんか?
心をしなやかにいきいきとした状態に保つために「新しい友だちを作る」ということはとてもオススメです。

小さいころから高校・大学の卒業まで、あなたのまわりの人間関係は進学やクラス替えのタイミングで、いつもいい感じにリニューアルされてきました。
中学のときはよく遊んでいたけれど高校になったら会わなくなった、なんてこと、ザラでしたよね? ちょっとしたことがきっかけで隣のクラスの子と仲良くなって、毎日のように会ったり、なんてこともあったでしょう。

人の価値観はどんどん変わっていきます。当然、そのときそのときで仲良くする友だちも違うのが当たり前。ですから、学校側が定期的にシャッフルしてくれるのは、とてもありがたいことだったわけです。

ところが、オトナになるとそうもいきません。いつも話す人は会社の同僚と学生時代の友人に固定されがち。クラス替えも席替えもなく、あるのはたまの異動と新入社員の入社だけ。
これでは交友関係がせばまり、そのことはあなたの心を固めてしまうことにつながります。

時間帯、金銭感覚、結婚や出産といったライフステージ……。いままで仲良くしてきた友だちとも、価値観はどんどんずれ、話も合わなくなってくるでしょう。ですから、そのときどきで、新しい友だちをたくさん作っていくべき。

これはなにも、長年の友だちを切り捨てるということではありません。そこは末永くつながっていればいいのであって、いつかまた(10年後、20年後)話が合うようになってから一緒にランチしたり、支え合ったりしてもいいわけです。

ところで、友だちの作り方覚えてますか? 幼稚園や小学生のころを思い出してくださいね。ささいな会話、共通の友人などを通じて少しずつ仲良くなっていくしかない地道な作業です。決してめんどくさがらないでくださいね。

プライベートの場、社内で仕事が一緒になった人、友だちの友だち、飲み会や女子会…。気が合いそうだなと直感的に思ったら、連絡先を交換してどんどん友だちになっていきましょう。
「私と友だちになってください」なんていうのも、オトナになるとなかなか言わないストレートなセリフ。ちょっぴり気恥ずかしいですが、オススメです!

独身・既婚、年上・年下関係なく、気の合う人とすごす時間を増やし、心を徐々にオープンにしていきましょう。

「友人は一生の財産」といいますが、過去の財産にあぐらをかくのではなく、どんどん更新しながら、豊かなものにしていくよう心がけたいものです。

■連載サイト ローリエ(excite)
http://www.excite.co.jp/News/laurier/author/iota/

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「おいしい」の3段活用

 芸人のサバンナ・高橋といえば「たいこ持ち芸人」、つまり「先輩に気に入られるよう振る舞うことの天才」として有名です。彼が最近、披露していた「先輩にご飯をごちそうになっているときのコツ」というのが、
 
 ・料理が運ばれてきたら「おいしそう!」と言う
 ・食べてる最中に「おいしい!」と言う
 ・食べ終わってから「おいしかった!」と言う
 
 というもの。名づけて「おいしいの3段活用」。
 
 食事中だけでなく、あらゆる機会を無駄にせず「楽しんでいる」「感謝している」旨を先輩にアピールするコミュニケーション術。おごっているほうとしても「ごちそうさまです」よりも、自然に楽しい気持ちになることでしょう。さすが、たいこ持ち芸人。おそるべしです。
 
 ちなみに食事におけるこの3タイミング(食事前、食事中、食事後)は、スポーツメンタルトレーニングの世界でも注目されていて、漫然と食事するのではなくこうやって言葉を発しながら食事に集中することで「チロトロピン」「コルチコトロピン」「ドーパミン」というホルモンが活躍し、脳が活性化するという説もあります。
 
 また心理学でも「ランチョンテクニック」という言葉があり、食事を一緒にしながらだと人と人は仲よくなりやすいと言われています。
 
 食事をおいしく食べることは、人生の大きな喜び。気心の知れた相手と楽しく食べれば、おいしさ・親密さは何倍にもなるでしょう。
 
 「おいしい」というのは、嫌な気持ちになる人のいない魔法の言葉(そういう意味では「ありがとう」に近いですね)。話題に困ったり沈黙が流れてしまったりしたときには、「おいしいの3段活用」を思い出して、いろいろなバリエーションで繰り出すように心がけてみてください!

■連載サイト 共同通信ニュース
http://kyodo.newsmart.jp/info/contact/formURLsend.php

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