月別アーカイブ: 2009年3月

枡野浩一さんとの3時間半:「どちらの道を選んでも、成功と失敗がある」

今日は歌人の枡野浩一さんと久しぶりにお会いしました。

枡野さんは角川書店時代に僕が編集担当をしていた方で、現在は小説「ショートソング」がロングセラーとなっている歌人です。

僕が博報堂へ転職した後もちょくちょくお会いしては、近況を報告しあったり、お薦めの漫画を教えてもらったり、フリーランスになってからはなんと贅沢にも小説の手法をレクチャーしてもらったりと、大変お世話になっている方です。

今日も吉祥寺の喫茶店でお茶を飲みながら、実に3時間半もの間、物書きの心得をじっくりと教えてもらいました。

読者に作品を届けるということ、書くことを仕事にするということ、書き続けるということ。。。
なかでも、心に残ったのは、人生の進路選択に関するひとことです。

「AとBの二つの道があって、どちらかが成功どちらかが失敗なんてことはありえない。どちらにも、成功と失敗がある。たとえば、会社を辞めても辞めたなりの成功と失敗があるし、辞めなくても辞めなかったなりの成功と失敗がある」

普段、mixiで(そういえば僕をmixiに招待してくれたのも枡野さんでした)近況や日記を読んでいるので、いろいろと知っているつもりになっていましたが、人生の、書く事の先輩として、本当にたくさんのことに気づかされました。なるべく消化して、これからの自分に活かしていきたいと思います。

最近、幸運で素敵な出会いが続き、自分がいったいどれだけ多くの方の好意と励ましによって支えられているかと考えるとくらくらとめまいがするほどです。いつかなにかの形で返したいという思いを胸に、今日のところは眠りにつき、明日から、より強い思いでがんばろうと思います。

みなさん、いま、久しぶりに会いたい人はいますか?
会って、声をかけてもらいたい(かけてあげたい)人はいますか??

さまざまないきざま。

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ほんとうにあった、こわいけど、ありそうな話。

みなさん、このブログを携帯で読んでますか?PCで読んでますか?

最近聞いた、まあまあ驚きの話を。

とある携帯小説が、本として出版されることに。

出版社がこれまでの原稿をゲラ(試し刷り)にして、その紙の束を、作者であるその女の子に「チェックしてください」と持っていったところ、

「紙に書いてある文字、そんなに読めません」と。

慌てた出版社が、「ならばPCで」ということで、ノートPCにゲラのレイアウトを入れて、作者に渡そうとしたところ、「PCでも無理です。携帯に送って下さい」と。

結局、一冊分の原稿をまるまる携帯に送信し、作者は携帯の画面上でチェックし、そのまま無事に本は出版されたそうです。

えー、今年はおめでたい年男(36歳)であり、小さい頃から本が友達で、最初の就職は出版社、いまでも入稿した原稿がゲラになってくるとウキウキとうれしく、コンビニで雑誌の立ち読み(買えって話ですが)が欠かせない僕としては、「ひ、ひぇ~~」という話なのですが、考えてみれば、全然ありそうな話です。

世のお父さんたち、マスコミたちが「最近の若者の活字離れ」などとしたり顔で言っている内に、事態はとんでもないところまで来ているようです。

・・・あれ。この話、もしかしたら、驚きでもなんでもないですか??あれれ???
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男と女がうまくいかなくなった理由。

●「いい加減、仕事言い訳にすんの、やめろ。」●

その昔、男はなんでも、「仕事」といっておけばすみました。

仕事で遅くなる。仕事で疲れてる。仕事でストレスが溜まる。仕事、仕事、仕事。

そうすると、女は「それは大変ね。それは仕方ないわね」と渋々ながら納得するしかなかったのです。

ところが、この数十年で、「仕事」というもののネタが、完全に女にバレてしまいました。

男が急な打ち合わせを理由にデートに遅れようものなら、女は、内心、

「なぜ、そんな段取りの悪いことになるの? 私なら絶対に20時から打ち合わせなんて入れさせないのに」と思います。

男が予期せぬトラブルを理由に、土曜の家族での外出をキャンセルしようものなら、女は、

「なぜ、そんなトラブルが起こるような仕切りをしておくのか。私ならそんなことはしない」となってしまいます。

女が経済的に依存しなくても良くなった、という事実に加えて、

この、「仕事神話のネタバレ」というのが、男女の交際がこれまでのような安定感を見せなくなった理由としてあるように思います。

(サッカー部の主将とつきあっていた女子マネージャーが、自分もサッカーを始めて見たらレギュラーに抜擢、一緒に試合を重ねる内に、主将の決定力のなさが目につくようになった、といったら、わかりやすいでしょうか。わかりにくいですね)

もちろんそれは悪いことではなく、男がてきとーに仕事を理由にしてぞんざいな態度をとることが許されなくなったという意味では、まっとうな人間関係として歓迎すべきことでしょう。

恋と仕事のキャリアカフェでは、「いやいや、私は別に男子のことを責め立てたいわけではなく、むしろ、仕事のネタなんて知らないふりができたらそのほうがいいんだけど」という切実な相談も熱烈受け付け中です。
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