月別アーカイブ: 2009年3月

CLASSYとイチロー。

先日のWBC決勝で、最後の最後で帳尻を合わせたイチロー選手(同い年)ですが、

彼がフィジカルトレーニングのベースとしていることで有名なのは、「初動負荷トレーニング」という一風変わったトレーニングです。

これは、従来の筋トレのように、筋肉をいじめ抜いて一度破壊させてから再生、固くてしまった筋肉(かっちかちやぞー)を作るのではなく、

ストレッチのような動きを基本としながら、ゴムのようにゆるやかでしなやかな筋肉・体(バレエダンサーのような)を作ることを目的としたトレーニングです。

イチローの動きって、他の選手と比べても、くねくねしてて、でもムチのようで、なんだか異様ですよね? あの秘訣がこれです。

ちなみに、僕自身、3年前から週に1回、不動前にある初動負荷トレーニングのジムに通っています(今日も行ってきました)。

場内にはイチローや、同じくこのトレーニングで選手寿命を延ばしている中日の山本昌投手のインタビュー記事が所狭しと貼られていますが、

先日、雑誌「CLASSY」も取材に来ていました。

人気スタイリストが薦める最新美容法として紹介されていて、ゴルフ雑誌やスポーツ新聞の男臭い記事コピーの中に、エレガントな相沢沙世の表紙がひときわ異彩を放っています。

場内は、小学校の校舎を再利用したとてもストイックな雰囲気なのですが、都内では数少ない「初動負荷トレーニング施設」ということで、地元の高校生に混じって、ときおりタレントやカリスマ振り付け師の姿も見かけます。

一番の特徴は、とにかく気持ちいいということ。柔軟体操が苦手だった僕でも、心地いいストレッチ(普通のストレッチとはまたやり方が違うのですが)に身を委ね、口を半開きに「あーー、うーー」言っていると、あっという間に2時間が経ちます。しかもまったく疲れない。汗もかかない。体の調子はすごくいい。筋肉痛とも無縁。いうことなしです。

これまで、整体、ヨガ、ピラティスといろいろ試してきましたが、このアプローチがいちばん性に合っているようで、始めてから3年、徐々に股関節や骨盤の動きもよくなり、腰痛も治りつつあります。

しなやかな生き方は、しなやかなカラダに宿る(たぶん)、ということで、頭も心も体も、もっともっとぐにゃぐにゃにしていきたいものです。

恋と仕事のキャリアカフェでは、ヨガの呼吸法を使って、静かにこれからのことを考えるセッションも行っています!!
http://www.ebisu-career.com/
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これからは「情報の遮断」が、くる。はず。

WBC勝ちましたね。

初めてダルビッシュをちゃんとテレビで見たのですが、ずいぶんスライダーが曲がりすぎるピッチャーですね。

ともかく勝ててよかったです。

が、そこでふと考えるのは、仮に、昨日、WBCを録画しておいて、家に帰ってから楽しみに見ようとした人がいたとしたら、

帰宅までに「日本が勝った」ということを「知らないでいる」ことはほとんど不可能だったろうということです。

職場の同僚、友人からのメール、WEB速報、電車内のモニター、号外、他人の会話。

僕自身、ここ数年、大抵の番組(とくに民放)は、ハードディスクレコーダーで録画してからみるようになっているのですが(オンタイムでテレビの前にいても、録画を開始し、10分程度時間を置いてから、おもむろにCMをスキップして見始めます)、

スポーツやそのほかのイベント(M-1グランプリなど)を録画しておいて、夜、あるいは数日後に見ようと、がんばって情報を遮断することがあります。

数日間WEBに接さず、電車の中でも顔を上げず。それでも、つい油断すると、知りたくもないのに結果が目に入ってくる。メジャーイベントであればなおさらです。

とくに憎らしいのがキオスクで売られている夕刊紙の広告で、奴には何度も痛い目に遭わされました。

現代において、情報を検索・摂取することはとても簡単になりましたが、

これからは、「得たくない情報は得ない」というサービスやビジネスが注目されると、勝手な恨みを込めて試しに予言してみます。
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GINGERと香里奈と山田優と家賃催促。

幻冬舎から「GINGER」が創刊されました。

毎月23日というのは、言わずとしれた「CanCam」やら「JJ」やらいわゆる「赤文字系」の発売日です。

すみっこでこそこそと創刊するのではなく、このご時世に、こんな激戦区にしかも王道のファッション誌をぶつけてきた心意気を買いたい(だれが?)。

たとえるなら、あるお金持ちが野球したいなと思ったときに、草野球チームを持つのではなく、いきなりプロ野球のオーナーたちに「あ、チームもうひとつ作りますね!」と宣言するようなものといったら、わかりやすいでしょうか、わかりにくいですね。

(数年前に、同じようにPINKYが殴り込みをかけてきたときには、セブンティーンという前身があったわけなので、まだしもスムーズなデビューでした。J2からJ1昇格みたいな。種目が混ざってきました)

表紙には、さきごろ「CanCam」を卒業した山田優と、現役で「Ray」の看板を張っている香里奈が。

たとえるなら、その新球団のクリーンナップに、先頃巨人を引退した清原と、広島の四番栗原が座っているようなものです。

しかも、その栗原、いや、香里奈は、同じ発売日の「Ray」の表紙を飾っている、と。

たとえるなら、栗原が試合中に交互に両チームの4番を打っているようなものです。うん、これはわかりやすい。

最近めっきり元気がなく(誌面、厚みともに)、CanCam、JJ、ViVi、PINKYに続き第3の男ならぬ、「第5の雑誌」となってしまっている「Ray」はこのまま香里奈を手放し、第6の雑誌に転落しないだろうか(ただでさえ、最近、「Ray」を作っている主婦の友社は、「Cawaii!」を休刊したばかりなのに)。

山田優は完全移籍なのか、それともレンタル移籍なのか、ただのワンポイントリリーフなのか。

と、仕事柄(ほんとか?)女性誌をつぶさにウォッチしている僕としては、目が離せません。

いっぽう、ViViの表紙・浜崎あゆみは、もはや凄みすら感じさせる”人工感”があって、

「なんだかものすごいことになってきてるなあ」などと、コンビニの棚の前でつぶやき、不審な目で見られる毎日です。

ちなみに、毎月23日前後に家賃を払うことにしている僕は、

毎月この時期になると、山手線の中を鮮やかに彩る電車の中吊り広告に「は! 今月もか!!」と気づかされ、

流行のファッションに身を包み、ばっちりメイクでにっこりと微笑む、西山茉希や安室奈美恵や鈴木えみたちに、「ほらほら、今月もちゃんと振り込みなよ~、わかってんのぉ??」と、楽しく脅されています。

さまざまないきざま。

さまざまないきざま。

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