「恋と仕事のキャリアカウンセリング」に相談に来られる方の中に、社内恋愛に悩んでいる方がとても多くいらっしゃいます。
ある一つの目的に向かって一緒に時間を過ごし、その人となりに触れることも多く、ふとした仕事の合間に目線の先にいることの多い同僚、上司。社内恋愛はゼッタイにNGという人もいますが、会社という集団に身を置く以上、社内の仲間と恋に落ちてしまうことは、ある意味とても自然な流れだと私は考えています。
社内恋愛の場合、普通の悩み以上に仕事と恋愛の境目が難しく、いろんな要素が絡まり合ってしまい、普段冷静な人でも、「どこからどう手をつけていいかわからない」と茫然としてしまい、ついつい混乱してしまうことが多いのが特徴です。
先週の土曜日も、友人から社内恋愛に関する相談を受けました。
彼女の場合、この春に退職を考えていて、以前からやりたかったことにトライしてみたいという思いがある一方、いま社内で気になっている人と距離が出来てしまうことに悩んでいました。
いつものように、仕事の要素と恋愛の要素をなるべく切り分けてみるところから始めました。
「仕事は仕事、恋愛は恋愛」と割り切ることが出来ないからこそこうして悩んでいる訳なのですが、このふたつを注意深く、心臓外科医のチームの心境で、慎重に切り分け、それぞれの今の状態について、これからの展望について、ひとつひとつ優しく、一緒に考えていきました。
2時間程かけて、ようやく彼女なりの結論にたどり着くと、もともと明るい性格の彼女の表情がぱーっと明るくなりました。キャリアカウンセラーをしていてほんとうによかったな、と思える瞬間です。
彼女自身、「人が元気になる姿を見るのが好き」という人なので、来年以降、たくさんの人を元気にする活動を一緒に行えないだろうかと、互いの夢を語り合いました。
昨日で仕事納めだった方も多いかと思います。
今年も、恋に仕事に、一生懸命走り抜けてきたみなさん、本当におつかれさまでした。
来年は、今年以上に、落ち着いた気持ちとわくわくした気持ちを兼ね備えて、恋と仕事を心から楽しめるようになることを、心より祈っております。
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