※普段の生活・価値観から遠いものとしてとらえがちな「就職・就活」を、身近な事象である「恋愛」に見立てて考えよう(本気で)という本を数年前から企画中です。その「面接の考え方」という章を、今日から数回に分けて掲載していきます
冒頭からわかりやすいたとえですが、「面接」は「デート」です。つきあう前に数回重ねる、淡い感じの、手探りな感じのデートです。そして、デートと同じく、ついいろいろ気を遣うのですが、デートといっしょで、そういう努力は大抵無駄です。
面接で何を話せばいいかわからない。そう思ったら、デートに当てはめて考えてみるとわりとクリアーです。そう、「なんでもいい」です。面接でどのようにふるまえばいいかわからなくなった。デートに当てはめて考えてみるとかなりクリアーです。そう、「好きなようにしたほうがいいし、相手に合わせるとロクなことはない」です。楽しいデートは何を話しても楽しいし、つまんないデートは何を言ってもすべります。そういうものです。
気合いの入りまくったデートは、まず引かれるうえに、失敗しがちです。気乗りしないデートでも、うっかり盛り上がっちゃたりすると、相手のことがよく思えてきます。そういうものです。
ああしよう、こうしようと考えるのは楽しいですが、あまり大勢に影響がない、このことをまず、あきらめてください。
さて、一応、つきあいたいかもしれないないなと思って赴くデートですが、その時、相手(面接官)があなたをどの部分を判断しようとしているかは知りたいところです。ですが、それは、あなたが普段のデートで相手のどこを見てどう判断しているかといっしょです。おそらく、「(とても広い意味で、外面、内面トータルで)いい感じの人かどうか」(つまり、こいつが会社の部下だったとして、楽しくやっていけるかどうか、有能かどうか)であり、次に「(いい人ではあるけれど)おれ(わたし)と相性合うだろうか」(うちの会社に合うかどうか)です。この2点に集約されるはずです。これだけです。ほかの事(どんな服装、どこへつれていく、ご飯はなにを、映画が面白いかどうか、晴れてるか曇ってるか)はどうでもいいのです、たぶん(すみません、恋愛に「絶対」はないのです)。
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