面接において、答えに困る質問をされることがよくあると思います。
たとえば、
「なぜ~~が好きなのか」(好きなものは好きなんだよ!)
「当然知ってると思うけど、~~についてどう思うか」(そんなの聞いたこともない。。。)
「うちでは、君の言う~~なんてできないよ?」(できないの?できるって聞いてたのに!)
などなどです。
ただでさえ緊張しているところへ持ってきて、そういう質問をされるとパニックになりますよね。うまく切り返そう、急いでなにか答えなきゃと思うと、さらに頭は真っ白になります。
そういうときはどうすればいいのでしょうか?
まずは、「きちんと反応に困る」のがいいと、私は思います。
相手は、あなたをとっちめたかったり、考えの甘さを突きたかったりするわけではありません。貴重な面接時間でそんなことをする暇はないのです(相手も仕事ですから)。
あなたのひととなりを知りたいのにとっかかりがなくて、つい変な質問をしてしまっただけかもしれませんし、あるいは、そんな質問をされたときにどんな受け答えをする人なのか、知りたいというちょっと悪質な趣味を持っているだけかもしれません(実際は違うかもしれませんが、ま、ひとつそう解釈しましょう)。
※今は難しいでしょうが、いつかこうやって、面接官の気持ちまで思いやってあげる余裕を持ちたいものです。
ですから、こういう寒い質問には、すぐに答えてあげる必要はありません。
「うわあ、すみません、正直そこまでは考えてなかったなあ。ちょっと待ってくださいね」
「~~ですか。えっと、困ったな、それについては何も知らないんです」
「”なぜ”ですか? うーん、なぜと言われても、急にはちょっとわからないんですよ」
と、困っていることをアピールし、考えがまとまっていないことを伝える。
※こうやってカミングアウトしてしまうと、なぜか心が落ち着きくものです。
で、困りっぱなしというのも馬鹿みたいなので、一呼吸置いたうえで、
「でも、青臭いとは思いますが、死ぬまでにそういう夢が実現できたらなと思ってるんです」
「それは、どういう内容のプロジェクトなんでしょう?教えていただけませんか?」
「もしかしたら直接の理由じゃないかもしれませんが、~~なんてことも関連してるのかもしれません」
などと、当初の主張を繰り返したり、相手からの助言を求めたり、自分の話しやすいことに話題を転換したりする。
これができると、面接はぐっと会話らしくなります。押し黙ったり、慌てて空疎な切り返しをするよりもよっぽど人間的な会話がそこには生まれます。そうすれば相手も、筋のよくない質問をしてしまったと反省してくれることでしょう(実際は違うかもしれませんが、ま、ひとつそう解釈しましょう)。
※ひと呼吸置くためのテクニックとして、「相手の言うことをそのまま繰り返す」というのがありますが、これはちょっと難しいかもしれませんね。
「困った質問に対しては、きちんと困る」
一度、試してみてください。
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