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最近、「恋とセックスで幸せになる秘密」(二村 ヒトシ)という本が話題になっています。
いわゆる恋愛マニュアルのような装丁・タイトルですが、どっこい中身はかなりの硬派。この連載のキーワードでもある「自己肯定」をテーマに、恋や愛、セックスについて詳しく詳しく、分かりやすく書かれています。
・なぜ男は自信満々に見えるのか
(そのくせ付き合ってみるとダメなことが多いのか)
・性に奔放な男性・女性は、なぜそうなってしまうのか
・人はどのように親から影響を受け、それはどのように恋愛に影響しているのか
・なぜ現代日本の女子は生きづらいのか
・男女はどうやったら、仲よくできるのか
などについて解説されていますが、中でも「人が恋をしたくなる時期」について書かれた内容には「なるほど!」と思わされました。
曰く、人は「自分を変えたい」と思っているときに恋をしたくなるのだとか。それは「自己肯定」が不十分な時期だから(それはそうですよね「変えたい」=「不満がある」ということなのですから)。
それぞれの理由で自分が少しイヤになり、自分を生まれ変わらせたいときに人は恋をする(この本では「心に空いた穴」と表現されています)。そうして、恋を通じて自己肯定できてない自分を再確認する。だから恋は本質的に「辛い」ものなのだ、と。
確かに仕事が充実していたり、日々の生活が満ち足りている人は「今は別に、彼氏とか要らないかな」と言ったりしますよね。それはその時、気持ちが安定してるからなのです。
俗に「女性は気持ちが落ちているときに異性を求め、逆に男性はノリノリのときに異性を求める」などと言います。安定してないジブンを何とかしたくて、好きな人から肯定されたくてたまらない。その気持ちこそが恋なのだとしたら、恋とは「ジブン病」の最たるものかもしれませんね。
もちろん、恋をしてはいけないと言っているわけではありません!
逆に「はー、なんか、恋でもしたいな」と思う気持ちがふと芽生えるようなら、少しジブンがぶれている(ジブン病が発症している)時期かも。そして「恋は別にいいや」と素直に思えるなら、きちんとジブンが安定している(ジブン病が軽い)ということ。
そんな風に気持ちをチェックしながら、毎日を過ごしてみてくださいね。
■連載 シティリビング・ウェブ
五百田 達成のジブン病につけるクスリ
http://city.living.jp/tokyo/career/iota-t
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